石川県と富山県の家の壁の中の現状
こんにちは、すたっふ I です。今日は少し怖いお話しになるかもしれません(-_-;)
先日、制振装置のビルシュタイン製でお馴染みの「エボルツ」の方とお話しする機会があり、地震にあった場合の各種断熱材が壁中でどのような状態になっているかという実験をされて動画をアップされたということを聞きました。それは興味ありあり!で見てみることに。

3種類の断熱材(吹付発泡ウレタン・パネル系断熱材・グラスウール室内側気密シート貼り)で実験されたようですが最近現場でよく見る吹付発泡ウレタンの破壊音なども衝撃的でした。そして揺らしたあとの状態がこんな感じです。

柱や間柱から外れることはなかったのですが、真ん中からバキン!という音と共に亀裂が入ってました。パネル系断熱材については柱に押しひしゃげられて隙間ができた状態に。グラスウールは見ため的には変化ありませんでしたがステップルで止めてある気密シートは穴やキズがついて気密の役をはたせない状態になっていました。


怖い話ですが、能登半島地震で震度5~7で揺れた私たち石川県や富山県の今住んでるお家の壁の中は見えない所でこんな状況になっているかもしれません。断熱性能が下がってしまうのは仕方ないとしても、本当に怖いのは...そうです、結露です。 隙間が空いてしまうとそこから湿気は侵入してきます。それは修復されない限り、入り続けて逃げ場のないところはカビや腐朽菌の温床となってしまうのです。見えない所でジワリジワリと広がっていきます。外からは見えない地震の被害と言えると思います。
でも気密性能の劣化の可能性は地震だけでしょうか。経年での木材の伸縮やエアコン工事などの人為的な物も含めて何十年と住み続けていく際に気密劣化のリスクは色々あると思います。
壁体内の気密だけに頼った湿気対策は危険です!
私たちは羊毛断熱材ウールブレスを販売しています。調湿性に優れ壁体内の湿度を50~60%程度に保とうとする性質があります。湿気対策を気密で守るのではなく、天然ウール素材の性質を利用する形です。昔ながらの土壁や泥壁なども同じだったように。

建てたあとから変えられない構造木材や断熱材。その部分の選択は長持ちする家を建てるという事でもとても大事になると思います。これから家を考えられる方はぜひじっくりと考えていただきたいですね(^_-)-☆
そして、もうひとつ、この実験で制振装置「エボルツ」の入った壁は断熱材の破損はありませんでした。あれだけ揺れているのにすごい装置ですね!これは伝えておかないと(;^_^A